2月10日(日)のブレスワークにご参加された皆様お疲れ様でした。今回のテーマは「あなたと母親の関係を探る」でした。今回は女性が多かったので、全体的に雰囲気もやわらかく、和やかな会でした。

いつも最初にブレスワークに興味を持たれたきっかけをお伺いしますが、ここ数回では自律神経を整えるのに呼吸法がいいといってきましたという方が多い傾向にあります。それで結果を言うと、医療データがないので実際に数値が改善しましたとは言えませんが、最初はちょっと猫背で元気がない感じの方が、ブレスワークを終わったら、目がぱっちりとして、すっきりしました!元気になりました!という感じになられます。

大きな理由の一つはやはり体に取り込んでいる酸素の量でしょうか。このブレスワークの呼吸は、“深い”胸式呼吸です。口から大きく呼吸し、胸に送り、そこから頭のてっぺんまでもっていき、全身に循環するというのを途切れることなく続けていきます。

日常生活の中で、多くの人たちが深呼吸をすることを意識している方はあまりいないと思いますが、それ以上に、息を詰めて暮らしていることも多いです。パソコンを見ているときに集中して呼吸を忘れていた。なんて誰にも思い当たることではありませんか。

また身体の一部が他の部分より緊張していることもあります。例えば、言いたいことを言えなくて顔がこわばったりすると、そこに呼吸が足りなくなります。何度もそんなことが起こるとよけいこわばりがひどくなります。ブレスワークで呼吸を続けると、身体の中に酸素がいきわたってくるので、足りなかった部分にも呼吸が入るようになり、最初はぴくぴくしたりちくちくしたりという感覚で出てきますが、その後ゆったりと気持ちがよい状態になってきます。

先ほどの顔のこわばりの例でいうと、こわばりが柔らかくなって、顔の緊張が取れて、リラックスしていくのが実感としてわかります。身体がゆるんでくると、心がゆるんできていろいろな過去の記憶といった映像を見せ始めてくるのです。必ずしもこの順序でリラックスが起こってくるわけではありませんが、呼吸を変えるだけで心と身体によい変化が起こってくるなんてすごいと思いませんか。

——————-
さて、セッションの後で質問がありました。過去の怖い記憶が出てくるのはちょっと抵抗があります、と。

なるほど!その気持ちわかります。このブレスワークでは基本的に自分が手放す準備ができた記憶が浮かび上がってきます。たとえ過去の記憶であっても、感情を感じながら呼吸を続けることで記憶を手放していきます。それでも過去の記憶を直面するのが怖いという場合。

記憶の周辺にある怖いという感情を感じつくしてみるのが一つ。過去の記憶を実際以上に大きくしている原因かもしれません。

記憶を映画の登場人物のように感じるのが一つ。今この時、この場所に戻ってくれば、さっきの記憶は映画館を出るときのように消えてなくなります。

自分は過去の自分より成長していると自覚するのが一つ。3歳のときに間近で巨大に感じた犬の顔は、大人のあなたからみると今は見下ろす対象です。また私のブレスワークの経験からですが、同じ恐怖が何度かやってくると、だんだん慣れてきます。

最初は、怖いよ!といじいじしていたのに、だんだんと、あ、また来た!となり、最終的には落ち着いて手放すくらいのレベルになってきます。

井戸から貞子が出てくるのを何度かみたり、巻き戻しして遊んでみると恐怖って薄れてきませんか?例が古いですが、そんな感じです。だから手放せるまで何度もトライしてOKです。

あなたの心の準備が整ったときにぜひブレスワークに参加してください。